慈雲寺梵鐘

最終更新日: 2011年3月28日

  • 所在地 東町中
  • 所有者 白華山慈雲寺
  • 指定 昭和45年4月13日 県宝・工芸品

 慈雲寺の開山は正安2年(1300)であるが、それから68年後の応安元年(1368)に寺観を改め、そのときこの梵鐘(ぼんしょう)が鋳(い)られた。足利(あしかが)義(よし)満(みつ)が将軍職についた年で、このころの梵鐘の作例は少ないので特に珍重されている。

 形がよく整い、各部の比例がよく、ことに撞座(つきざ)(撞木(しゅもく)の当たる所)の蓮華文(れんげもん)は美しい。池の間(側面の中段)に陰刻された銘文は書体と彫法共に優れた禅宗にふさわしい名文である。

大日本国信州諏訪白華山慈雲寺新鋳洪鐘
叢林規則 以鐘為資 叢(そう)林(りん)の規則は 鐘を以て資(もと)と為す
動静得度 暁昏知時 動静(どうせい)度を得て 暁昏(ぎょうこん)時を知る
浦牢啣頂 千鈞在虚 浦(ほ)牢(ろう)頂を啣(ふく)み 千鈞(せんきん)虚(きょ)に在り
鯨音構内 受気大洪 鯨音(げいおん)内に構うれば気を受けて大いに洪なり
叩之以大 鳴発大声 之を叩くに大を以てすれば鳴りて大声を発し
叩之以小 鳴発小声 之を叩くに小を以てすれば鳴りて小声を発す
如答待問 随扣撃響 答えて問うを待つが如く 扣撃(こうげき)に随って響く
聞者離苦 止諸妄想 聞く者苦を離れ諸(もろもろ)の妄想を止む
煩悩眠覚 禅那夜静 煩悩(ぼんのう)の眠覚め 禅那(ぜんな)夜静かにして
入理尋声 聞塵清浄 入(にゅう)理(り)声を尋ぬれば 聞(もん)塵(じん)清浄なり

応安元年戊申六月初三仏殿立柱日
住持比丘 寿山昌永謹銘
幹縁比丘 省普、良快
大旦那  大祝豊久
大工   葛城知盛

 寿山昌永(じゅざんしょうえい)は開山一山一(いっさんいち)寧(ねい)の系統の禅僧で慈雲寺第五世住職であり、鋳工葛城(かつらぎ)知盛は大和の国(奈良県)の名匠(しょう)であった。また大旦那大祝(おおほうり)豊久とあるは下社大祝金(かな)刺(さし)豊久である。
総高114cm 胴回り189cm 径66cm 裾の厚さ7.5cm

慈雲寺梵鐘

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