国史跡 星ヶ塔黒曜石原産地遺跡(ほしがとうこくようせきげんさんちいせき)

最終更新日: 2021年8月20日

星ヶ塔黒曜石原産地遺跡は、霧ヶ峰山塊の北西部にある星ヶ塔山の東斜面の標高1500メートルの林内に広がる、縄文時代の黒曜石採掘遺跡です。現在までの調査では、約3万5千平方メートルの範囲に縄文時代の黒曜石採掘跡が193か所分布していることが明らかになりました。発掘調査により縄文時代前期(約5700年前)と晩期(約3000年前)の黒曜石採掘抗が発見され、長期間にわたる黒曜石採掘遺跡であることがわかりました。


星ヶ塔遺跡の黒曜石は、理化学的産地分析により東北から東海地方までの極めて広い範囲に供給されていることが明らかにされています。
このように星ヶ塔遺跡は、縄文時代の資源開発と流通を考えるうえで極めて重要な遺跡として、平成27年3月に国史跡に指定されました。

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星ヶ塔の由来

星ヶ塔遺跡を発見した鳥居龍蔵によれば、星ヶ塔はもともと「ホシノトウゲ」と呼ばれていたようです。星ヶ塔遺跡の東側は、鷲ヶ峰の山裾と星ヶ塔山の間のへこんだ部分であり、山道の峠になっています。この峠に「ホシ」があることからホシノトウゲと呼ばれていたのですが、昔の人々は黒曜石のことを夜空に輝く星のかけらと考え「ホシクソ」と呼んでおり、そのホシクソが峠道にたくさんあることから「ホシノトウゲ」という地名がつけられました。のちにそれがホシノトウ、そして「ホシガトウ」と呼ばれるようになり、その後漢字が当てられ、現在の「星ヶ塔」と表記されるようになりました。

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